風邪でもないのに、鼻がムズムズして、くしゃみ?鼻水が出るようになった31歳の主婦。さっそく、病院でみてもらい、漢方薬を初めてのんでみることになりました。「漢方薬は生薬(天然物)から作られているので安全だわ」とホッとしていました。ところが、診察をした医師や、薬の窓口の薬剤師から、いろいろな注意事項や説明を受けてしまいました。漢方薬は安全だと思っていたのに、なぜ、こまかな説明を受けなければならないのでしょうか。また、ずいぶんとていねいな質問や診察を受けたため、早く帰りたいのに困ってしまいました。
漢方薬にも、好ましくない作用はあります。
漢方薬といえども薬であること、天然物にも有毒なものがあることなどから、漢方薬にも好ましくない作用が出ることはあります。
漢方薬の好ましくない作用として一番多くあげられるものには、味や香りになじめなくて吐き気が起こる、のむ量が多くてお腹がふくれる、のみ始めたときにお腹がゆるくなる、などがあります。
アレルギー体質の人には、頻度は少ないですが、発疹などが出ることもあります。
現代はアレルギー時代と呼ばれるように、昔は少なかったアトピー性皮膚炎や花粉症、サバ、牛乳などの食べ物などによってアレルギーを起こす人が、多くなっています。
そのため、アレルギー体質の人が漢方薬をのんだ場合、頻度は少ないですが、発疹などが出ることもあります。
効果が出る前に、一時的に悪くなっているようにみえる症状が出ることもあります。
たとえば、先ほどの漢方薬ののみ始めにお腹がゆるくなる状態は、漢方薬が効くようになってきた証拠です。このように、漢方薬をのみ始めると一時的に症状が悪くなった後に、急激によくなっていくことがあります。 このような現象を、漢方では『瞑眩』(めんげん)と呼んでいます。
ただし、その症状が本当に瞑眩なのかそれとも、好ましくない作用なのかは、専門家がよく調べる必要がありますので、自分で瞑眩だと決めつけずに、好ましくない症状や嫌な症状がある場合には、遠慮なく医師や薬剤師に相談してください。
薬の選び方が不適切な場合に、出ることがあります。
漢方薬は一人ひとりの体格および体質、症状、病気の種類および時期(かかりかけ、重いとき、治りかけなど)などに合わせて、個人差を重視した薬を選び分けています。 ですから、患者さんに合った薬が選べない場合には、好ましくない作用が出ることがあります。
このようなことを避けて適切な漢方薬を選ぶために、漢方の診察はていねいに時間をかけ、たくさんの質問をして、一人ひとりの情報を的確に把握する必要があります。時間のかかることもありますが、自分からも症状などを詳しく説明するようにしましょう。
生薬成分の中には、人によって好ましくない作用を示すものがあります。
たとえば、麻黄という生薬を含む漢方薬をのむと動悸や息切れが出たり、甘草という生薬を含む漢方薬をのむと、むくんだり、筋肉にうまく力が入らなかったりする患者さんがいます。
もしもこういう症状が出た場合は、速やかに医師や薬剤師に相談してください。
薬ののみ合わせによっても、出ることがあります。
漢方薬とそのほかの薬とののみ合わせによって、好ましくない作用が出ることがあります。 また、生薬の中から有効成分を取り出して作られた新薬と漢方薬を併用しますと、効果が強く出てしまうこともあります。
いずれにしても、あなたが漢方薬以外にのんでいる薬があれば、病院からもらう薬、市販薬にかかわらず、必ず医師や薬剤師に伝えてください。
アレルギー体質の人は、よく説明してください。
小柴胡湯をのんで間質性肺炎が起こった例が話題になりましたが、これも過敏症、すなわちアレルギーが問題である、と考えられています。
医師や薬剤師は、患者さんのアレルギーについては十分な注意を払っていますが、わからないこともあります。アレルギー体質の人は、どんなものに対してアレルギーがあるか、どんな時に出るのかなどを、医師や薬剤師に詳しく話してください。このことは、漢方薬に限らず、すべての薬をもらうときに共通する問題です。
薬は指示どおりに、正しくのんでください。
患者さんの体質?症状などをもとに、漢方治療は行われています。そのためにはまず、薬を正しく指示どおりに、のみ続けることが大切です。
医師は患者さんが正しくのんでいることを前提に、経過観察をし、的確な判断を行っています。
のんでいくうちに出てきた症状などは、必ず報告してください。
漢方薬をのみ続けていくと、気になる症状、好ましくない作用、よくなったと感じることなどが、いろいろと出てくると思います。その場合は、遠慮なく速やかに、何でも医師や薬剤師に必ず報告してください。
風邪でもないのに、鼻がムズムズして、くしゃみ?鼻水が出るようになった31歳の主婦。さっそく、病院でみてもらい、漢方薬を初めてのんでみることになりました。「漢方薬は生薬(天然物)から作られているので安全だわ」とホッとしていました。ところが、診察をした医師や、薬の窓口の薬剤師から、いろいろな注意事項や説明を受けてしまいました。漢方薬は安全だと思っていたのに、なぜ、こまかな説明を受けなければならないのでしょうか。また、ずいぶんとていねいな質問や診察を受けたため、早く帰りたいのに困ってしまいました。
漢方薬にも、好ましくない作用はあります。
漢方薬といえども薬であること、天然物にも有毒なものがあることなどから、漢方薬にも好ましくない作用が出ることはあります。
漢方薬の好ましくない作用として一番多くあげられるものには、味や香りになじめなくて吐き気が起こる、のむ量が多くてお腹がふくれる、のみ始めたときにお腹がゆるくなる、などがあります。
アレルギー体質の人には、頻度は少ないですが、発疹などが出ることもあります。
現代はアレルギー時代と呼ばれるように、昔は少なかったアトピー性皮膚炎や花粉症、サバ、牛乳などの食べ物などによってアレルギーを起こす人が、多くなっています。
そのため、アレルギー体質の人が漢方薬をのんだ場合、頻度は少ないですが、発疹などが出ることもあります。
効果が出る前に、一時的に悪くなっているようにみえる症状が出ることもあります。
たとえば、先ほどの漢方薬ののみ始めにお腹がゆるくなる状態は、漢方薬が効くようになってきた証拠です。このように、漢方薬をのみ始めると一時的に症状が悪くなった後に、急激によくなっていくことがあります。 このような現象を、漢方では『瞑眩』(めんげん)と呼んでいます。
ただし、その症状が本当に瞑眩なのかそれとも、好ましくない作用なのかは、専門家がよく調べる必要がありますので、自分で瞑眩だと決めつけずに、好ましくない症状や嫌な症状がある場合には、遠慮なく医師や薬剤師に相談してください。
薬の選び方が不適切な場合に、出ることがあります。
漢方薬は一人ひとりの体格および体質、症状、病気の種類および時期(かかりかけ、重いとき、治りかけなど)などに合わせて、個人差を重視した薬を選び分けています。 ですから、患者さんに合った薬が選べない場合には、好ましくない作用が出ることがあります。
このようなことを避けて適切な漢方薬を選ぶために、漢方の診察はていねいに時間をかけ、たくさんの質問をして、一人ひとりの情報を的確に把握する必要があります。時間のかかることもありますが、自分からも症状などを詳しく説明するようにしましょう。
生薬成分の中には、人によって好ましくない作用を示すものがあります。
たとえば、麻黄という生薬を含む漢方薬をのむと動悸や息切れが出たり、甘草という生薬を含む漢方薬をのむと、むくんだり、筋肉にうまく力が入らなかったりする患者さんがいます。
もしもこういう症状が出た場合は、速やかに医師や薬剤師に相談してください。
薬ののみ合わせによっても、出ることがあります。
漢方薬とそのほかの薬とののみ合わせによって、好ましくない作用が出ることがあります。 また、生薬の中から有効成分を取り出して作られた新薬と漢方薬を併用しますと、効果が強く出てしまうこともあります。
いずれにしても、あなたが漢方薬以外にのんでいる薬があれば、病院からもらう薬、市販薬にかかわらず、必ず医師や薬剤師に伝えてください。
アレルギー体質の人は、よく説明してください。
小柴胡湯をのんで間質性肺炎が起こった例が話題になりましたが、これも過敏症、すなわちアレルギーが問題である、と考えられています。
医師や薬剤師は、患者さんのアレルギーについては十分な注意を払っていますが、わからないこともあります。アレルギー体質の人は、どんなものに対してアレルギーがあるか、どんな時に出るのかなどを、医師や薬剤師に詳しく話してください。このことは、漢方薬に限らず、すべての薬をもらうときに共通する問題です。
薬は指示どおりに、正しくのんでください。
患者さんの体質?症状などをもとに、漢方治療は行われています。そのためにはまず、薬を正しく指示どおりに、のみ続けることが大切です。
医師は患者さんが正しくのんでいることを前提に、経過観察をし、的確な判断を行っています。
のんでいくうちに出てきた症状などは、必ず報告してください。
漢方薬をのみ続けていくと、気になる症状、好ましくない作用、よくなったと感じることなどが、いろいろと出てくると思います。その場合は、遠慮なく速やかに、何でも医師や薬剤師に必ず報告してください。
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