後半、ボールを追う横浜FC・三浦知良=ニッパツ三ツ沢球技場(撮影・高石航平)
「明治安田生命J1、横浜FC3-1横浜M」(19日、ニッパツ三ツ沢球技場) Jリーグ最年長選手の横浜FC・FW三浦知良(53)が試合終盤に途中出場したがノーゴールで試合を終えた。今季リーグ戦は出場4試合の無得点で、「これが今の僕の実力だと思います」と振り返った。 カズは自身の最年長出場記録を53歳9カ月23日に塗り替えた。3-1で迎えた試合終了間際に投入されたカズは、ボールに積極的に関わろうとするも、決定機にはつなげられず。そのままノーゴールで今季を終えた。 チームはベルギーのクラブへ移籍するFW斉藤光毅が先制点をアシストするなど、セットプレーからの攻撃も実を結び3得点で勝利した。 試合後のオンライン取材では「自分自身に対しても満足していませんし、もっと試合に出場して、みんなが喜んでもらえる場面を1つでも作りたかったなと思います。これが今の僕の実力だと思いますし、しょうがないかなと(思います)」と悔しさをにじませた。 コロナ禍によるリーグ中断で、コンディション調整にも苦心したが、それ以上に、「僕ら選手以上にまわりの人たちは大変だったのではないかなと思います」と関係各位の苦労をしのんだ。観客を入れて試合開催ができていることに「日本人の持っている強さ、日本人の持っている秩序・規律、これにつきるのではないかなと思います。その中で試合をやれた僕らというのは、世界から見ても本当に幸せなんじゃないかと。今日もあらためてお客さんお前でやれたことを、日本のJリーグの組織、サポーターに対して、本当に誇りに思います」と感謝した。 3年連続でノーゴールに終わったこともあり、自身については「ここ2年、今年で3年間ですかね。物足りなさは感じていますし、もっと試合に出て、という思いは毎日あります」と悔しさをにじませた。「もうこれは努力しかないので。自分にどれぐらいの伸びしろがあるかは、自分でも分かりませんけど、あきらめずに自分にしかできないことを続けてやっていきたいし、挑戦させてもらえるなら、挑戦していきたいなと思います。毎日精いっぱい、やっていきたいなと思います」など、最善の努力を続けていくことを誓った。 前半9分に横浜FCが先制した。今季終了後にベルギー2部・ロンメルSKへ移籍する斉藤光が右サイドから入れたクロスを反対側のサイドを駆け上がったDF志知が豪快に蹴り込んだ。さらに、16分にはCKからDF田代が決めてリードを広げた。 同22分には横浜M・オナイウのゴールで1点差に詰め寄られたが、後半28分にはFW瀬沼がCKからヘディングをたたき込み、再び2点差とし、このリードを守り切った。
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