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感染症

破傷風
概説 破傷風は嫌気性菌(けんきせいきん)の破傷風菌(clostridium tetani)によってつくりだされる神経毒による神経麻痺症候群です。破傷風と診断するには菌の存在と毒素産生を促す局所病変と毒素に免疫のないことの3条件が必要です。  破傷風菌はグラム陽性桿菌(かんきん)で、胞子の形で広く

ツツガムシ病
概説 ツツガムシ病リケッチアを保有するツツガムシ幼虫に刺されることによる急性熱性発疹性疾患です。アカツツガムシ(東北地方の多く、夏に発症)、フトゲツツガムシ(日本海側、春秋)、タテツツガムシ(太平洋側、秋冬)のうち、あとの2種によるものが多くみられます。  患者発生は北海道?沖縄を除くほぼ日本全

 腸管出血性大腸菌感染症(O-157)
概説 1982年、米国でハンバーガーによる大腸菌O-157集団食中毒が世界で初めて発生し、その後、世界各地で報告されました。日本では1990年、埼玉県浦和市(当時)の幼稚園で、井戸水汚染による事件で死亡者2人を出したのが最初です。1996年には全国で爆発的発生がみられ、とくに堺市では小学校給食がO-

髄膜炎菌性髄膜炎/流行性髄膜炎
概説 グラム陰性双球菌の髄膜炎菌(neisseria meningitides)による感染症で、法定伝染病の1つです。患者または保菌者からの飛沫感染(ひまつかんせん)により、ヒトからヒトへ伝染します。わが国では流行性髄膜炎とも呼ばれ、以前には化膿性髄膜炎の主要なものでした。最近では患者数は激減して1

・ ジフテリア
概説 ジフテリアはグラム陰性桿菌(かんきん)のジフテリア菌(corynebacterium diphtheriae)および菌から発生するジフテリア毒素により発症します。患者または保菌者から直接に飛沫感染(ひまつかんせん)し、潜伏期間は1~7日。一般に秋、冬に流行し、2~7歳の小児が多く罹患(りかん)

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