水虫薬に睡眠剤、2人目の死者…入院中の80代男性
製薬会社「小林化工」(福井県あわら市)が製造した爪水虫などの治療薬に睡眠導入剤の成分が混入した問題で、同社は17日、服用した80歳代の男性が11月23日に死亡していたと発表した。問題の薬を服用していた人で死者は2人目。 同社によると、男性は基礎疾患があり、中部地方の病院に入院中だった。主治医の見解として、「服用により傾眠の症状があったが、服用と死亡との因果関係が認められる可能性は低い」と説明している。 薬は医師の処方箋が必要な「イトラコナゾール錠50『MEEK』」。今年9~12月に出荷した約9万錠に、1錠あたり5ミリ・グラムの睡眠導入剤成分「リルマザホン塩酸塩水和物」が混入していた。1回あたりの最大投与量の2・5倍にあたるという。 薬を処方されたのは東京や大阪など31都道府県の364人で、154人(16日午前0時現在)が健康被害を訴えている。うち入院か救急搬送された患者は35人。首都圏の病院に入院中だった70歳代の女性が12月10日に死亡している。
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