外出や往来自粛の要請が延長されましたが、年末年始が迫るなか、道民の暮らしには様々な影響や変化が起きていました。 　近江谷真由ディレクター「こちらのスーパーでは外出自粛でブロック肉が売れてます」 　札幌市北区の「北海市場」。家で過ごす時間が増えるなか、ローストビーフなどの手のかかる料理に挑戦する人が増えているそうです。 　北海市場・斉藤亮彦さん「早い段階から高級なものが売れています」 　そして目立つのが買い物に行く回数を減らすため、まとめ買いをする客です。 　斉藤さん「普段であればカゴ１つ分だったのが、２つ満杯に、という客が増えている。平日買い物に来る回数を減らしているのかと思います」 　一方、不要不急の外出自粛の延長で飲食店はさらに厳しい状況に置かれています。 　イタリア料理店「ＲＩＣＣＩ」（札幌・中央区）川崎律司シェフ「僕は１１日で（自粛要請が）解除になるのではないかと淡い期待をしていた。（延長が）２５日というのが…わからなくもないが」 　例年、年末年始は予約で満席だといいますが、ことしは２割ほどしか予約が入っていません。頼みの綱は「持ち帰り用のメニュー」です。 　茄子とリコッタチーズのトマトソーススパゲッティ。そして、パスタに絡めるだけで本格的なお店の味をおうちで味わえるオリジナルソースや、クリスマス向けのオードブルも人気です。 　川崎さん「（持ち帰りメニューで）つないでいくしかないので、テークアウトでなんとか売り上げを立てていこうというのが現状です」 　厳しさを増す飲食店。９日夜、札幌市西区の繁華街・琴似は… 　奥田勤記者「午後６時の琴似のメインストリートです。人影はいつもより少ない気がします」 　すすきの地区以外には、お酒の提供の時間短縮要請は出ていませんが、店に来る客は一気に減ったといいます。 　飲食店経営　宮崎慶子さん「忘年会の２次会できてくれるお客さんが例年はいたが、今年は望めないと思う。今月（の売り上げは）まだ３万円くらい」 　札幌と他の地域との不要不急の往来自粛も２５日まで延長に。さらに、外出自粛要請も出される旭川市では… 　立田祥久記者「普段は列ができることもあるバス乗り場ですが、乗客はまばらです」 　札幌へ帰る２０代男性「少ないと思いますね。札幌も旭川もどちらも（感染者が）すごいので、みんな気を付けているのだと思います」 　旭川発着の都市間バス、先月の利用者は前年のわずか４割。これでも徐々に回復傾向にあった中でのさらなる自粛の延長です。 　道北バス・踊場稔洋さん「年末年始は稼ぎどころなので、そこにあわせてコロナの自粛要請は痛い」