スポンサー契約を交わしたじゅんいちダビッドソンと安藤夢
お笑い芸人のじゅんいちダビッドソンさんが都内で会見を開き、男子円盤投の安藤夢選手とスポンサー契約したことを発表。芸能人“個人”としてアスリートのスポンサーするのは異例中の異例だ。会見のあと、月刊陸上競技の単独取材で、改めてその経緯を聞いた。 (関連記事はhttps://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/16776)
「人柄」と「世界初」が決め手
――そもそも、2人の交流はいつからですか? じゅんいちダビッドソン 「年に何度かトークライブをやっているのですが、今年の2月のライブに、元々親交のあったX-TREME X(※安藤が所属するマネジメント会社)の前野宏明さんと一緒に安藤君が来てくれました」 安藤夢「元々、ファンでした! テレビ番組でちょっと風貌の怖い人たちのところに突撃する企画をやっていたのを覚えています」 じゅんいち「そこはR-1ぐらんぷりの決勝とかじゃないんかい!」 安藤「すごく印象に残っていたので! 前野さんとはアスナビ(就職支援)を活用した際に知り合ってマネジメントしていただいています」 じゅんいち「楽屋に来てくれて、前野さんに紹介されました。第一印象は“ゴッツいな”でしたね。このまんま、好青年でニコニコしていて、気が優しくて力持ちって感じ」 安藤「僕にとってはテレビの中の人だったので、こういう機会がないと会うことがなかった人。サポートしていただけで、身が引き締まります」 ――そこからどうやってスポンサー契約に至ったんですか。 じゅんいち「前野さんとはサッカーの日本代表戦を観戦している時にスタンドで知り合ったんです。その前野さんから、『円盤投の選手で、スポンサー企業を探しているんです』と。で、しばらくしてから『胸スポンサーになりませんか? 個人で胸スポンサーになったら世界初ですよ』とうまいこと“営業”されました。“世界初”という言葉に弱いんです。こうして会見をして、本田圭佑さんぽいでしょ?」 ――その言葉が決め手? じゅんいち「それもありますが、それだけじゃないです。もちろん、競技特性なども聞いて、自己記録が出る年齢が何歳くらいで、安藤君は20歳でどれくらい投げてって。やっぱり人柄が大きい。自分でコーチを探して米国に行ったのも聞いています。前野さんのことも前からよく知っていましたし、まったく知らない選手だったら(スポンサーに)なっていない。誰でもスポンサーになったわけじゃないですよ」 ――ちなみに円盤投のことはご存知でしたか。 じゅんいち「僕は水球をやっていましたが、陸上競技をするのは苦手でした。投てきのイメージとしては僕らの世代ではやっぱりハンマー投の室伏広治さんの印象。この前、初めて円盤を触らせてもらいましたが、こんなものを50mも60mも投げるのか、と。どうやって投げるんだっけ?」 安藤「こうして指にかけて。フリスビーみたいに投げるとか思っている方もいますよね。そうして投げたら手首が壊れます」 じゅんいち「そもそも何で円盤投を始めたの?」 安藤「中学時代はテニス部をしながら砲丸投をやっていました。高校に入ってから、投てき選手としては線が細かったので先生から円盤投を勧められました」
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