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准教授刺傷の元名城大生に懲役7年の実刑判決 殺意認定も「動機判然とせず」

名古屋地裁=名古屋市中区で、川瀬慎一朗撮影

 名城大天白キャンパス(名古屋市天白区)で40代の男性准教授を刺したとして殺人未遂罪などに問われた元同大理工学部生、野原康佑被告(22)に対し、名古屋地裁(山田耕司裁判長)は2日の裁判員裁判で、懲役7年(求刑・懲役10年)の実刑判決を言い渡した。  判決によると、野原被告は3年生だった1月10日午後4時5分ごろ、研究室内で准教授の首などをはさみで複数回刺すなどして殺害しようとし、全治約2カ月のけがをさせた。  弁護側は「恐怖を体験させて指導方法を改めさせるためで殺意はなかった」として傷害罪にとどまると主張していたが、山田裁判長は「先端が鋭利なはさみで首や頭などを少なくとも11回突き刺しており、被害者を死に至らせる危険が相当に高い行為だった」と殺意を認定。動機については「被告が被害者から不適切な指導を受けたわけではなく判然としない」とした。【井口慎太郎】

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