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JR東、17路線で終電繰り上げ 2万人に影響 山手線最大26分

上野駅で終電を前に家路につく人たち=20日夜、東京都台東区(鴨川一也撮影)

 JR東日本は21日、来春のダイヤ改正で発足後初めて大規模に実施する終電繰り上げの概要を発表した。繰り上げ対象は山手線など計17路線で、最も大きい繰り上げ幅は高崎線と青梅線の37分。山手線は内回りで最大26分繰り上げる。一方、初電については、中央線各駅停車など計5路線で最大17分繰り下げる。  新型コロナウイルス感染拡大の影響による深夜の利用減や終電から初電までの間の線路などの保守時間確保などが狙い。繰り上げと繰り下げで30本の列車が減り、2万人に影響が出るという。  山手線で終電時間が最も大きく繰り上がるのは、渋谷を午前0時39分に発車する内回りの品川行き。池袋行きに変更した上で26分繰り上げる。終電時間はその他の列車でも15~20分程度繰り上がり、午前1時以降の出発はほぼなくなる。  市川東太郎(とうたろう)常務執行役員は「変化が非常に大きいので主要駅では12月中に新ダイヤをお知らせしていきたい」と理解を求めた。  繰り上げにより、新幹線から在来線に乗り継いだ場合にも影響が出る見通し。東海道新幹線の最終列車で東京に午後11時45分に到着した場合、青梅線など4路線では、乗り継いでも到達できなくなる区間が出てくるという。  一方、新型コロナの収束後、都心を走る列車などでは利用が増えることも予想されるため、金曜などに終電より前の時間帯で増発も行う。  深沢祐二社長は9月の記者会見で、「コロナ収束後も鉄道需要が元に戻ることはない」との認識を示し「保守作業員の働き方改革が急務で、効率的な作業体制の確保が課題だ」と説明していた。一連のダイヤ見直しにより、大半の区間で目標とする4時間の保守点検時間を確保できるようになることから、コストを10数億円削減できるようになるという。

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