予選会11位で本選出場を逃した筑波大
◆報知新聞社後援 第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会(17日、東京・立川市陸上自衛隊立川駐屯地内周回コース=21・0975キロ) 出場46校が上位10人の合計タイムで競い、上位10チームが箱根駅伝本戦の出場権を獲得した。 前回6位で通過し、26年ぶりの本戦出場を果たした筑波大は次点の11位で落選した。10位で通過した専大とわずか18秒差。大会史上6番目の僅差の惜敗だった。 予選会は例年、陸上自衛隊立川駐屯地をスタート、立川市街地を回り、国営昭和記念公園ゴールのコースで行われているが、今回は新型コロナウイルス感染防止対策として、無観客で陸上自衛隊立川駐屯地内の1周約2・6キロの滑走路を周回するコースで開催。各校14人以内の登録選手から当日に12人以内が出走した。 例年は終盤の起伏がある公園内が選手を苦しめるが、今回はスタートからゴールまでコースは平たん。小雨は降ったものの気温12度前後で走りやすいコンディションとなったため、レースは超高速決着となった。筑波大がマークした10時間34分17秒は、前回1位通過した東京国際大より約13分も速く、前回6位だった自チームの記録を約19分も短縮した。「高速になることは予想していたが、予想以上の高速決着になった」と弘山勉監督(54)は静かに振り返った。 10位の専大と18秒差、9位の拓大と31秒差、8位の法大とも46秒差。「11位という結果は真摯(し)に受け止めますが、決して大差ではない。これまでの取り組みは間違っていないと思います」と弘山監督は前を向いた。 慣例として予選会次点敗退校の監督が関東学生連合チームの指揮官を務める。しかし、筑波大はチーム内5位までが前回の本戦経験者のため、出場経験なしという条件がある関東学生連合に選手は選ばれない見込み。「筑波大の選手がいないのに連合チームの監督を務めるわけにはいきません。監督の要請があった場合、辞退させていただくことを考えています」と弘山監督は話した。 箱根駅伝予選会の主な成績は以下の通り。 (1)順大(10年連続62回目) (2)中大(4年連続94回目) (3)城西大(2年ぶり16回目) (4)神奈川大(11年連続52回目) (5)国士舘大(5年連続48回目) (6)日体大(73年連続73回目) (7)山梨学院大(2年ぶり34回目) (8)法大(7年連続81回目) (9)拓大(8年連続42回目) (10)専大(7年ぶり69回目) 以上、予選通過(10位と11位の差は18秒) (11)筑波大(2年連続62回目ならず) (12)中央学院大(19年連続22回目ならず) (13)麗沢大(初出場ならず) (14)上武大(2年ぶり12回目ならず) (15)駿河台大(初出場ならず) 前回優勝の青学大はじめシード10校、予選会通過10校とオープン参加の関東学生連合の計21チームが新春の箱根路に臨む。
報知新聞社
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