マスクによって飛沫防止効果に大きな違い 豊橋技科大が研究結果を発表 愛知
CBCテレビ
今や生活に欠かせないマスク。しかし種類によって飛沫を防ぐ効果に大きな違いがあることがスーパーコンピューターで明らかになりました。 これは愛知県の豊橋技術科学大学が、15日発表した研究結果です。 研究チームは、もっとも一般的な不織布マスク、アベノマスクで知られる布マスク、さらにフェイスシールドと、マウスシールドの4種類で通常の会話や咳で出る飛沫の量を比較。 それを世界最高速のスーパーコンピューター「富岳」で計算しました。 咳の場合のシミュレーション画像。赤い点がマスク内に留まる飛沫で、その他は外に漏れていることを示しています。 数値としては、不織布製のマスクが、飛沫を80パーセントカット。 布製のマスクでは、66から78パーセントカットしているのに対し、フェイスシールドは20パーセント、マウスシールドは10パーセントのカットにとどまっています。 「マスクは完全には飛沫や感染を防げないが、市販のマスクでも口から出る飛沫を80パーセント防げる。通気性のいいものは性能が落ちるが、つけないよりはいいので無理のない範囲でつけるのがいい」 (豊橋技術科学大学・飯田明由教授) また飛沫ではなく呼吸などで出ている微粒子エアロゾルは、不織布だとほとんど漏れない一方、布マスクだと少しずつ漏れ出すことも分かりました。 今後、豊橋技術科学大学は、実験結果をさらに富岳で解析し、マスクの効果や歌を歌った際の飛沫の広がり方などを調べることにしています。
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