強い台風14号が日本列島に近づいています。金曜日は九州～四国に接近し、暴風や高波、大雨に警戒が必要です。また、台風から離れた東日本でも雨が降り続き、土曜日は台風上陸の恐れもあります。 　現在台風14号は種子島の南東を、強い勢力を保ったまま北上しています。金曜日には九州の南から四国沖へと進む見通しで、西日本中心に荒れた天気となりそうです。西日本ではすでに暴風警報や波浪警報が発表されていて、台風から離れた東海や関東でも高波の影響が出始めています。週末にかけて海には近づかないようにして下さい。

　金曜日の午前中は、四国や紀伊半島中心に雨が強まるでしょう。この時、台風は九州から四国の南を進んでいるとみられ、風は、台風に向かう東風や北東の風が強まりそうです。湿った東風がぶつかる三重県や徳島県では、特に雨量が多くなる恐れがあります。 　また、午後は台風本体から離れた東海や関東でも、前線の影響で本降りの雨となります。沿岸部では東日本から西日本の広い範囲で暴風となり、瞬間的に30メートルを超える風が吹く恐れがあります。ベランダなどの飛ばされやすいものは早めに（できるだけ木曜日のうちに）片付けて下さい。

予想される最大瞬間風速と波の高さ

＜暴風・高波＞ 　最大風速（最大瞬間風速） 　　九州南部、四国地方 　　　25メートル（35メートル） 　　奄美地方、伊豆諸島 　　　23メートル（35メートル） 　　東海地方　　　 　　　22メートル（35メートル） 　　近畿地方、九州北部地方 　　　20メートル（30メートル） 　 　波の高さ 　　九州南部　　　　　　　　 　　　　10メートル 　　四国地方、奄美地方　　　　　 　　　　9メートル 　　九州北部地方　　　　　　　 　　　　8メートル 　　近畿地方、東海地方　　　 　　　　7メートル 　　沖縄地方　　　　　　　　　 　　　　6メートル 　※うねりを伴った高波に厳重に警戒し、暴風に警戒

予想される24時間雨量

＜大雨＞ 　24時間雨量（9日夕方まで最大） 　　東海地方　　　　　　200ミリ 　　伊豆諸島、近畿地方　180ミリ 　　四国地方　　　　　　150ミリ 　※降り続く雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水などに警戒 　 　台風から離れた北日本は晴れて、昼間は20℃くらいと過ごしやすい陽気となるでしょう。 　関東から西の地域では雨や冷たい風の影響で、関東、東海、近畿を中心に11月ごろの肌寒さが続きそうです。 （気象予報士・杉澤綾華）