2025年日本万博博覧会ロゴマーク最優秀作品発表記者会見に登壇した石毛博行事務総長(左)と最優秀作品に選ばれたチームイナリの代表シマダタモツさん(2020年8月25日・大阪市)
選考していた『2025年日本国際博覧会』ロゴマークの最優秀作品が、大阪のデザイナー集団・チームイナリの作品に決定。「帝国ホテル」(大阪市北区)で8月25日、発表会見がおこなわれた。 【写真】ロゴの横で涙ぐむシマダさん 2025年に予定している『大阪・関西万博』に先がけ、2019年11月29日に公募が始まった今回のロゴマーク。募集があった5894作品から選考会によって最終5作品まで選出されていた。 今回の選考にあたって、広く一般から6572件の意見を参考に、最終選考会を経て決定。最優秀作品に選ばれたのはチームイナリが作成した作品で、赤い雲のような絵のなかに5つの青い目玉のようなものが書かれている。 選考委員会の座長を務める安藤忠雄氏は、「今までのロゴマークは左右対称で安定している。このマークは変わっており、違う方向を向いて、それが何よりエネルギーになる」と評価。 また、「ロゴマーク、コロナという枠組みも超え、新しい世界を導くものになってほしい。今後、問題点が出てくると思うが、このロゴマークを思い出し、ぶつかり合い、予定調和でなく、新しい世界を切り開いてほしい」と話した。 発表された瞬間、会場の後方に着席していたグループメンバーに向かってガッツポーズを見せた代表者のシマダタモツさん。 喜びのコメントを求められると、「正直びっくりしています。小さい頃に万博で見た太陽の塔がすごく衝撃的で。岡本太郎さんのようなパンチのある作品を作りたいと思っていた。年が行くと涙腺弱くて・・・。ありがとうございます」と涙ぐんだ。 ロゴマークについて、「企業さんであったら普通通らないもので、ここまで残ると思っていなかった。こういうものが通る万博にして欲しいなと思った」と強調したシマダさん。 「普通では考えられないけど、僕のなかではかわいい。本当にこいつがいろんな形になって、いろんなとこに定着していけばすごい面白い」と期待を込めた。 取材・文・写真/岡田由佳子
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