口の中の粘膜や唇などが赤く腫れ上って、痛みます。ときには水泡ができたり、ただれて欠損することもあります。偏った食生活で、ビタミンが不足すると口内炎、口唇炎を引き起こしやすくなります。中でも、A・B2・B6・ナイアシンの不足が影響すると考えられています。また、睡眠不足やストレスが原因になることもあります。歯が当たったり、歯で口の中や唇を噛んだりすることや酸、アルカリ物質、熱湯の誤飲などが原因となって、口の中の粘膜が傷つき、さらに傷口に細菌が感染して、口内炎を引き起こすことがあります。
酸やアルカリ物質、熱湯の誤飲による刺激、間違って噛んでしまった、さらにウイルスや細菌の感染が主な原因です。ヘルペスや麻疹(ましん)、風疹(ふうしん)などのウイルスや、カンジダなどのカビ菌に感染し、口内炎を引き起こすことがあります。ウイルスによる口内炎は免疫力が弱い子どもに、カビによる口内炎は糖尿病などで体の免疫力が落ちた人に起こりやすいといわれています。口内炎の中で、最も多いのがアフタ性口内炎です。ウイルスや細菌、ストレスなど、さまざまな原因が考えられています。初めは粘膜に1、2個の米粒大の白いただれができ、その周囲が赤く腫れて痛みます。一度治まっても再発することが多く、再発性アフタともいわれます。合わない義歯の刺激を受けた部分や、熱い食べ物で火傷した後などに細菌が感染して起こります。粘膜の一部分が赤く腫れたり、さらにその炎症が散在して、やけつくような痛みを持つことがあります。ヘルペスや麻疹、風疹などのウイルスに感染し、唇に白いただれがいくつもできます。
とくにヘルペスは、高熱や激しい痛み、よだれが多く出るなどの症状があらわれます。食事をとることが困難になって、脱水症状や摂食障害を起こすこともあります。4歳以下の子どもに多い疾患で、中でも1歳頃が最も多いといわれています。皮膚の構成に必要なたんぱく質や皮膚の代謝を良くするビタミンB2やビタミンB6、皮膚や粘膜の働きを正常に保つビタミンAやCを積極的にとりましょう。たんぱく質は豆類、鳥肉、卵などに、ビタミンは卵や納豆、豚肉やいわし、うなぎ、バナナ、豆類に多く含まれています。食事だけでビタミンの必要量を確保するのは案外難しいものです。皮膚の代謝を良くするビタミンB2、B6、免疫力を高めるビタミンAやCが配合されたビタミン剤で補うことも考えてみましょう。
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